ご挨拶
逢沢外務副大臣



ただ今ご紹介いただきました外務副大臣の逢沢一郎でございます。本日は、インドITセミナーご盛会を心からお祝いを申し上げます。日本、インド、IT関係の皆様がこうして大勢、熱心にこのセミナーに参加をなさいまして、重ねてお祝いを申し上げたいと思います。また同時に、財団法人日印協会創立100周年、心からお祝いを申し上げます。この100年の間、協会を通じて、日本、インドの友好に、また協力関係の発展にご尽力をいただいたすべての皆様に外務省を、また日本政府を代表して心から感謝と御礼を申し上げたいと思います。100周年記念として、在京の大使館と共催の形でこうしてすばらしいセミナーをお開きいただきまして、意味のある、また、すばらしいセミナーになりますことを併せて、心からお祈りをいたしたいと思います。

実は私もインドには大変強い関心を持っておるわけであります。通産省の政務次官をいたしておりました頃から、大変インドの経済、あるいはまたインドの政治に興味と関心を持っておりまして、2度インドを訪問した経験もあるわけでありますが、デリー、ムンバイ、チェンナイ、旧名カルカッタ、そういった地域も訪問させていただき、インドについて現地を見る、そして直接インドの政治やまた経済を担っていらっしゃる方との交流を積極的に展開させていただいております。
同時に、実は外務副大臣に就任をするまで、与党、自由民主党のIT政策の責任者、情報化小委員長の立場にありました。このITを推進する与党の立場で、そういった大きな仕事をいたしてきたわけでありますが、その立場からも、日本・インドの交流の促進、発展の為に、今回からは外務省のナンバー2として、大きく貢献をすることができれば大変幸い、そのように思わせていただいております。いろいろな統計の数字を見ておりますと、インドは本当に大きく変わりつつあるなあ、また発展をしておられる、そのことが伝わってまいります。やはり経済の自由化がインドを大きく変えてきた、また変えつつある。そのことを高く評価を致したいと思います。

マルチスズキの経営権の問題も、発展的に良い方向で解決をすることができた。具体的な事例を一つ挙げるとすれば、その事も特筆されるべきことではなかろうかというふうに思います。

そして今世界中が注目しておりますのが、何といってもインドのソフトウェア産業、またIT関連産業の目覚ましい発展でございます。新しいインドを世界中の人たちが今感じている、そんな素晴らしいタイミングで今日このセミナーが開かれたことを、大変有意義なことというふうに思います。日本とインドは日印グローバルパートナーシップを結んでいるわけでございますが、その核の一つでございます日印IT協力推進計画、力強く推進いたしているわけであります。これまでに民間経済交流の拡大、そしてITの人材交流の活性化、またIT対話の促進、この三本の柱を軸にいたしまして、各種のイニシアティブが実証されてまいりました。今回のセミナーもその一環であるというふうに私共承知をいたしているところであります。

インドはもう既に世界中に優秀なIT技術者を供給しておられる。そしてインド自身もソフトウェア産業、IT産業を軸に大変大きく成長を遂げつつある。そして言うまでもなく、我が国、日本には高度なハード面における製造技術能力があるわけでありまして、ある意味ではソフトのインド、そしてハードの日本、補完的立場にあるということをお互いが積極的に理解しあいながら、両国の繁栄のためにも、また世界の発展のためにも、大きな役割を果たすことができる、そのように承知をいたしているわけであります。重ねて、今日のこのセミナーが有意義な時間になりますことを、そして互いの経済やビジネスの発展の大きなステップになりますことを外務副大臣として心から期待をさせていただきたいというふうに思います。

セミナーの開催にあたり、ご尽力をいただきました全ての皆様にもう一度心から感謝を申し上げまして、お祝いのご挨拶にいたしたいと思います。おめでとうございます。お招きありがとうございました。


司会:ここで、茂木IT担当大臣よりメッセージが入っておりますので、代読していただきます。よろしくお願い致します。

(情報通信技術(IT)担当 茂木大臣のメッセージ)
ご来賓の皆様、本日、「インドITセミナー」の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
初めに、財団法人日印協会が創立100周年を迎えたことに、心からお祝い申し上げます。同協会は、創立以来、長きに亘り、日印間の友好親善促進のための中心的な役割を果たしてこられました。今般、100周年という大きな節目にあたり、在京インド大使館との共催により、日印双方の著名な論客をお招きし、このようなセミナーが盛大に開催されることを喜ばしく思います。今回のセミナー開催にご尽力された財団法人日印協会及び在京インド大使館、その他の関係者の皆様に対して、心から敬意を表します。

90年代以降、インドは経済自由化政策を推進し、飛躍的な経済成長を達成されました。中でも、その中心産業に位置づけられたソフトウェア産業は、目覚ましい発展を遂げました。ソフトウェア及びIT技術者に対する需要は、世界中で高まっており、インドのソフトウェア産業の更なる躍進を約束していると言えます。

わが国も、インドのIT産業の発展に注目しており、IT分野での緊密な協力関係を構築していくことが、日印経済関係を切り開く上での大きな原動力になると確信しております。日印グローバルパートナーシップの核のひとつである、「日印IT協力推進計画」により、これまで、民間経済交流の拡大、IT人材交流の活性化、IT対話の促進の三本柱を軸に、各種イニシアティブが実施されてきています。今回のセミナーも、こうした日印間の交流を促進し、相互理解を深めるもののひとつとして、高く評価されるものです。世界をリードするインドの高度なソフトウェア技術力と豊富で卓越した人材は、わが国のハード面における高度な製造技術能力と補完関係にあります。今回のセミナーを通じ、IT分野に秘められた日印間の新たな可能性が発掘され、日印関係の更なる発展へのステップが築かれていくことを期待します。
最後に、本セミナーの成功を祈念し、私のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
(※参考:「日印IT協力推進計画」については外務省ホームページをご覧下さい。)


司会:IT担当大臣のメッセージでございました。ありがとうございました。
それでは続きまして、インド側を代表致しまして、カマル・カント・ジャスワルIT省副大臣にお話を伺いたいと思います。お話は「インド政府のITビジョンと日印のIT協力について」でございます。それでは、ジャスワル副大臣よろしくお願い致します。







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